PayPal仕様変更:クレジットカード決済にもアカウント登録必須に

追記:この記事は2013年6月に書かれたものです。その後再度の変更があり、現在はPayPalアカウントがなくてもチェックアウトできるようになっています。
https://www.paypal.com/jp/cgi-bin/webscr?cmd=xpt/Marketing/merchant/WAXLanding-outside

2013年5月15日、PayPalから仕様変更のアナウンスがありました。

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現在ご利用の決済画面では、「PayPalアカウントから支払う」および「クレジットカードで支払う」の2つの選択肢が表示されています。買い手が「クレジットカードで支払う」を選択した場合、ペイパルアカウントに登録していなくても、クレジットカード情報や個人情報を都度入力してお支払いが可能ですが、2013年6月末のシステム改修に伴い、「クレジットカードで支払う」が「PayPalアカウントの作成」に変更になり、クレジットカード情報や個人情報を入力後、パスワードを設定して必ずペイパルアカウントを作成していただくことになります。

これまでは

「PayPal決済を用意しておく=クレジットカード決済が可能」

という簡単な図式だったのですが、

「PayPal決済を用意しておく=PayPalユーザに対してPayPal口座かクレジットカード決済が選べる」

ということになってしまいました。
つまり、今後は購入者の方にPayPalアカウント作成を強制することになります。

これまでのPayPalの利点とこれから失うもの

日本で正式にクレジットカード決済を導入するにはSSLはもちろん決済代行会社との審査・契約、といった複雑な手続きが必要なので、PayPalのクレジットカード決済は非常に便利な位置づけでした。

顧客がPayPaアカウントを持っているかどうかに関係なく、クレジットカード情報を入力だけで決済可能ということは、事業者にとっては低コストで便利な決済方法を用意できる、また購入者にとってはショップが選択肢の1つとして用意したPayPalでもクレジット情報だけで決済できる、という両者にメリットのあるものでした。

しかし今後はアカウント作成というハードルが1つ増えることになります。
自分がPayPalアカウントを持っていないと想像してみるだけでも、「あるお店の商品を買いたいだけなのに今後使うかどうか分からないサービスに個人情報を入力してアカウントを作る」のは、嫌だなと思います。

PayPalアカウントを持ってしまえばその後はログインするだけでクレジットカード情報入力の手間も省ける、というメリットはあるかもしれませんが、それよりもアカウントを持ってない人に対するデメリットの方がはるかに大きいように思います。

どうしたらよいのか

日本では現時点で他にPayPal同等のサービスがないため代替案としての結論は今のところ見つかりません。

1つの視点としてですが、PayPalは決済のハードルが低いだけに怪しい業者が沢山利用している面があります。例えばTwitterでPayPalと検索すると「即金、高報酬アフィリエイト…」のような香ばしいワードも出ます。

考え方として、「誰でもできちゃうお金のやり取りシステムとはそういうもの、まともな事業者であればちゃんとしたECシステム、クレジットカード決済を導入すればいいではないか」という流れにもなってきそうな気がします。データやサービスなど無形物販売ではなく、普通の物販サイトでPayPalって言われるとちょっと不安に感じるというのは誰もが思う所かもしれません。最近国内でも「誰でも一瞬でオンラインサイトができます」というサービスが出ていますが、正直あのようなショップで買物をしたいと思いませんし、もし自分が本当に価値のあるモノを造っている個人作家だとしてもあのようなものでなく、ちゃんとしたショップを持ちたいと思います。

やはりその事業が本物であればあるほど、適当な事業者との差別化として、コストをかけてもちゃんとしたECサイトを持ってクレジットカード決済を導入するというのはやはり理想形だと思います。

とはいえ、そこまでの規模ではない場合というのは多いですし、データ・サービス対価の決済などの場合はやっぱりPayPalが便利です。

追記:この記事は2013年6月に書かれたものです。その後再度の変更があり、現在はPayPalアカウントがなくてもチェックアウトできるようになっています。
https://www.paypal.com/jp/cgi-bin/webscr?cmd=xpt/Marketing/merchant/WAXLanding-outside

Welcartで関連する商品を表示する

ある商品の詳細画面の下に、「こちらもおすすめ」「この商品を見た人はこんな商品も見ています」のようなおすすめ表示があります。

Welcartで関連商品が表示させる方法を見てみましょう。

1.タグを使った関連商品指定

03_itemnew_08Welcartにはデフォルトで関連商品表示の機能が付いています。
これは商品登録ページで「タグ」を入力するようにすることで商品同士の紐付けを行います。しかしキーワードではなく「商品コード」による仕組みのため、「ある商品に直接的に関連する商品を決め打ちで指定する」という考え方になります。

管理画面マニュアル > 商品編集画面 > タグ

マニュアルにもある通り、おすすめというよりは「専用付属品」というような表現になります。ある商品と一緒に購入しやすいオプション品や付属品が複数ある場合には、こちらのタグ機能で決め打ち指定していく方が思い通りのおすすめができそうです。

 

2. 沢山の商品からプログラムによって自動表示する方法

プラグインを使って自動的におすすめ表示することも可能です。元々Wordpressではブログの関連記事表示のための沢山のプラグインが存在していますので、それを応用して商品表示を行います。

「Yet Another Related Posts Plugin」はブログ用の関連記事表示システムでも最もポピュラーなプラグインの1つですが、こちらを使った方法がおすすめです。こちらの記事が参考になりますのでぜひご覧ください。
http://riyomaru.minibird.jp/wordpress/185/

何をもって紐付けを行なうか、などが事細かに設定した上で全て自動で表示させることができるというのは非常に便利ですね。

ワンポイント

実店舗での買物を想像しても、ある商品を見に来たのにその他のいろいろな商品をどんどん紹介されるとちょっと引いてしまいます。おすすめ表示というのはあくまでお店側からの働きかけですので、やり過ぎないことが大切です。
お店は親切心だとしても、お客さんがどう感じるかはその人次第。慇懃無礼という言葉がありますが、おすすめの仕方をあまり押し付けがましくしないことです。如何にスマートにさり気なく気付いてもらうかという所が重要だと思います。

それは表示される物が適切であることはもちろん、デザイン的にはしっかりと分離されてさり気なく見えること。そして見出しのライティングも重要です。「あなたはこれも興味あるに違いありませんね」のようなニュアンスは避けましょう。

おすすめ表示はショッピングサイトには非常に重要な機能で、あるとないとではページビューが大きく変わってきます。
「このお店に来るといろいろな商品を知ることが出来て楽しい」というようなユーザー体験の提供に繋がりますので、自分にあった方法を選んでぜひ実装しましょう!

Welcartとデフォルトテーマ

Welcartを検討してみて、「デザインがちょっと」と感じた人は少なくないはずです。
テーマなので好きないようにカスタマイズすることは不可能ではないものの、あまりに大変そう…。あるいは、デザイン性に敏感な方であればその第一印象だけで敬遠してしまう人も多いような気がします。

しかし、Welcartを知れば知るほどかなり使えるツールであることが分かってきます。テーマサンプルや事例でもっともっとおしゃれなサイトがあればもっともっと多くの人がWelcartに興味をもつことは間違いないと思います。

Welcartに限らず、カラーミーショップなどもサンプルテーマにあまり素敵なものはありません。なぜでしょうか?

ごちゃごちゃしたデザイン、小さな商品写真、周りにはメルマガ、検索フォーム、お勧め商品、ランキング、セール、店長の日記 …。

これはやはり、システムを提供している側としては用意しているいろんな機能が使えるということをアピールしなければいけないからではないでしょうか。

でも多くの人は「それがオンラインショップらしい」と思ってしまうのか、そのまま使ってしまい結果的に同じようなごちゃごちゃサイトが量産されてしまいます。

でも、その機能って本当に必要でしょうか?

自分が買い物をする立場になると、本当に見たいのは商品の写真が大きいく沢山載っていること、その商品についての説明がしっかりとしてあること。それ以外のものって、あってもいいかもしれないけれど、なくてもいいのです。無くてもいいものって、消しちゃったほうが一番大事なもの(商品)が浮き出てくるものです。

 

もちろん、スーパーのチラシのようにごちゃごちゃ感がお買い得感に、そして売り上げに繋がるという場合もあります。でもそちら方面の商材であれば楽天でやったほうがいいかもしれません。

オリジナルでショッピングサイトを持ちたい、と思っている方の多くはそうではないはずです。
ショップのブランドイメージ、商品の雰囲気、そういうものを主役として浮き出させるような、シンプルで美しいデザイン。
Welcartでも良いテンプレートから始めることで、簡単に実現することができます。

一番大切なのは運営

オンラインストアで一番大変なのは、お店を継続的に運営することです。

  1. サイトにお客さんを呼ぶこと。
  2. 購入を決めた人にスムーズに決済しメールでフォローしながら出来るだけ早くお届けすること。
  3. もし購入の途中や商品にトラブルがあったら1人ひとりにしっかりサポートすること。そして「また買いたい」と思ってもらえること。

これらが完璧にうまく回ってこそ、オンラインストアは継続していくことができます。

いくらよいシステム、お洒落なデザインがあっても、これらが1つでも掛けていれば「最初だけ」になってしまいます。

つまり、よいシステム、お洒落なデザインは目的ではなく手段、あって当たり前の大前提なのです。これがなければ、一番の「サイトにお客さんを呼ぶこと、購入を決めてもらうこと」に失敗してしまうからです。

これが、初期投資をケチらないこと。また初期投資が難しければWelcartのような優れたツールを使ってできるだけ自分で、できるだけ時間を掛けずに素敵なサイトを構築することです。

 

それが整えば、お店が成功するかどうかは商品とサポート次第。
実店舗と同じ接客(人の要素)がとても重要です。

シンプル・イズ・ベスト

オンラインショップの仕組みを最もシンプルに表すと、商品の写真があり、それに対して注文・決済ができるというだけのことです。

しかし、巷に溢れるオンラインショップはというと「いかに目立たせるか、買ってもらうか」ばかりを考えて、バナーや売れ筋ランキング、営業カレンダー、店長日記…、様々な要素が並んでいます。

ごちゃごちゃしてる感じが「安そう」と感じさせることがあるのは確かです。スーパーのチラシがシンプルでお洒落なデザインだったら、なんだか野菜が新鮮じゃないような、安くないような、そんな印象を持ってしまいますよね。

では、あなたのお店、あなたが売りたいと思っている商品はどういう物でしょうか?

何処にでも同じ物が売っていて、価格で勝負している、とにかく低価格を求める顧客層をターゲットにしている、ということでない限り、オンラインショップは出来る限りシンプルにするべきだと言えます。

そもそも、人はインターネットを自由自在に徘徊しますが、その中で「焦点を合わせて見てみるもの」というのはほんの僅かです。どれだけ沢山の商品やバナーを押し出しても、人はそのページの中心となるものを求めて来ているのであり、その商品情報以外はノイズでしかありません。

相手が欲しい情報を極限まで絞込み、割り切っていくことで、主役となる商品写真や文章は驚くほど目立ち、読みやすく、良い印象を与えることができます。

営業日カレンダーは要りますか?商品数がそれほど多くないのに検索フォームって本当に必要でしょうか?

「あってもいいかもしれないもの」は、「無いほうがいい」のです。

 

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