オンラインショップにとって、商品画像は命といっても過言ではありません。
手間や機材コスト、最終的な成果物のクオリティを考えるとプロに依頼するのはかなりよい選択だと思いますが、最近は機材のコストも安くなり自宅で撮影する方も多いのではないかと思います。
基本的な物撮りの知識やテクニックは沢山の参考書に任せるとして、ここでは撮影パターンについて考えてみます。
商品写真の種類として、
- 背景付き写真
- 抜き写真
- イメージ写真
と3つに分けてみます。
以下、Welthemeでダウンロード可能なテーマを事例とし、スクリーンショットをクリックするとそのライブデモが表示されます。
1. 背景付き写真
バック紙なり、雰囲気のあるテーブルなり、背景を入れた写真です。
商品だけ、あるいは商品の1部分にピントを合わせて周りをボカシを入れる。いろいろなテクニックがありますが、立体感、空気感、雰囲気を感じることができる最も良い方法です。
上の写真では白背景を完全に飛ばして見せていますが、画像としては「背景を含めそこにある商品の様子」を撮っているもので、奥行きを感じる写真です。
これは立体的な商品(つまりほとんどの物)に適しています。
2. 抜き写真
商品の輪郭で切り抜いた写真です。
非常に手間のかかる作業ですが、アパレル系でよく見られオンラインショップなどでやるととてもかっこよく見えたりします。
ファッション誌ではよく見られますが、シャツを下に置き、適度にシワを作り、撮影。そして周囲を切り抜いていく。
Webではpngという透過画像として扱えば、サイトの背景に馴染んでとてもかっこよく見せることができます。
Hipsterテーマでは、このサンプルをデモしていますのでぜひご覧ください。
https://demo2.welthemes.com/?cat=7&themedemo=welcart_hipster
背景色との境界=商品の輪郭となるだけでまるでファッション誌の1ページのように見えます。
服のように、平面的な商品の場合はとても使えるテクニックです。
3. イメージ写真
商品そのものではなく、それを使っている1シーンを見せていくテクニックです。
ロケーション、モデル等、周りに映り込む全てに配慮する必要がありますが、「その商品がどうか」ではなく「その商品のある生活がどんなに素敵か」を提案することは、物を売るにはとても重要なポイントです。
1つ1つの商品すべてに対してそういった写真を用意するのは難しいですが、トップページのイメージ写真だけでも、そういう写真を用意できるとよいでしょう。
商品写真の大切さ
商品そのものがどんなに良い物であったとしても、写真が良くなければ全く伝わりません。逆に、商品がさほど良い物ではなくても写真のセンスによって売れてしまうという面もあります。
問題は、どんな商品であれ適当に撮るよりはちゃんと撮る必要があること。また本当に良い商品が、良い写真で売られているというのは、売り手も買い手も継続的にハッピーになれる最高のショップだと言えるのではないでしょうか。